この記事は、サードアイをご利用いただいているみなさまの、個人による健康管理の参考にしていただくことを目的にしております。

様々な文献、資料をまとめたもので、必ずしも記載内容の精度を100%保証するものではありません。

また、不定期ですが、最新の情報へ更新いたしますことをご了承ください。

目次

必須ミネラルと有害ミネラル一覧

有害ミネラル

Aluminum (Al)アルミニウム

・生体内の過剰なアルミニウムの蓄積は、筋骨格系と中枢神経系に影響を与える可能性があります。

・生物組織へのアルミニウムの沈着は、子宮筋腫の可能性の発生に寄与する可能性があります。

・髪のアルミニウム含有量が少ないことは、骨組織の異形成の証拠である可能性があります。

・アルミニウムは、飲料缶、鍋などの調理器具、アルミホイル、合金など、日常的に使われる製品に含まれています。また、炉の裏張り、制酸剤、制汗剤、収れん剤、バファリン、化粧品、歯磨き粉、ベーキングパウダー、一部の食品添加物にも含まれます。

・ファンデーションや白粉、メイク用品の一部には、アルミニウムなどの金属が使用されることがあります。粉末になっているメイク用品が恐ろしいのは、ナノ化されているところです。極微小化されているため、皮膚から吸収されやすいのです。ナノ化された成分は血液脳関門(脳に必要なものと不要なものをより分ける「関所」のようなもの)も通過し、脳にも入ります。アルミのような金属も、体内へ吸収されます。そのため、何でもナノ化する現状は「ナノ汚染」だと警告を発している専門家も少なくありません。メイクアイテムは、ナノテクを使っていないものを選んでください。ただ、成分表示をよく見て選んでも安心はできません。成分内の不純混合物は成分表には載らないからです。

・次の添加剤にはアルミニウム化合物が含まれています: E173、E520、E521、E523、E541、E545、E554、E555、E556、E559。制酸薬には緩衝アスピリンと同様に三ケイ酸アルミニウムが含まれることがよくあります。アルミニウムベースの添加物を含む食品には、ドライケーキミックス、冷凍生地から作られたペストリーとクロワッサン、プロセスチーズ、一部のドーナツとワッフル、マフィンなど。アルミニウム塩を含む物質のリストは非常に気が滅入るもので、歯磨き粉、特に歯のホワイトニング製品まで含まれています。憂慮すべきは、食品着色料にアルミニウムが隠れていることです。コチニールなどの有機着色料でさえ、色増強剤や媒染剤、通常はアルミニウムで処理されている可能性があります。

・アルミと言えば、煮つけをつくるときに重宝する「行平鍋」など、アルミ製の鍋も多く出回っています。ほかにも、缶ビールや缶酎ハイや缶ジュースの缶、ツナ缶やトマト缶の缶と名のつくものは、すべてアルミ製と考えていいでしょう。オビソゲンは油に溶けやすいので、脂質の多い食品の缶詰が、特に危険です。

・薬品のコーティング剤にもアルミがよく使われます。紙パックの裏側が銀色になっていたら、それもアルミです。

・制酸剤や胃腸薬は、アルミニウムの摂取源として、もっともメジャーと言われています。ドラッグストアで気軽に買えますが、胃痛を抑えようと飲むことで、アルミも同時に摂取することになります。

・その他、食品添加物、塩、食品安定剤、ベーキングパウダー、調理器具からも、アルミニウムを取り入れてしまっています。

・アルミは骨の健康を損なう作用があり、骨粗しょう症リスクが上がります。認知機能その他、脳の健康にも影響します。

・暴露量が増加すると、肺疾患、骨軟化症、神経毒性などが生じる可能性があります。また、高濃度のアルミニウム暴露はアルツハイマー病の潜在的原因としても疑われています。

・未処理の水道水を用いていた時代に、水道水中の微量のアルミニウムを原因とする透析脳症が発症した。

・そこから「アルミニウムがアルツハイマー病を引き起こす」という主張もなされたが、腎不全の患者に大量のアルミニウムが直接血液に流れ込むことで起こる透析脳症と異なり、アルツハイマー病患者の脳のアルミニウム蓄積量は患者以外と変わらない。腎臓が正常に機能し、アルミニウムイオンを排出することのできる成人が、通常の食生活で経口摂取するアルミニウムにより、アルツハイマー病を患うという根拠は乏しい。

曝露による代表的な症状

• 貧血
• 関節痛

気を付けるもの:水道水 ・制汗剤 ・大気汚染・アルミ調理器具 ・胃薬 ・タバコ・アルミホイル、アルミ缶 ・自転車 ・殺虫剤・缶づめ ・各種アルミ製品

・アルミニウム(AI) を排泄するには

Zn(亜鉛)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)、Ca(カルシウム)、ビタミンB6 が必要。
食物ではウコン(クルクミン)、ケイ素(コンドロイチンと同時に摂ると皮膚のコラーゲンが生成されやすくなる) 、ブロッコリー、玉ねぎ

arsenic (As)ヒ素

・ヒ素は有毒な要素であり、生物の要素に条件付きで必要です(少量で免疫と血液症を刺激します)。

・大量のヒ素は肝機能障害を引き起こします。

・ヒ素は一般的な家庭用品にみられ、毒性が高レベルに達すると命にかかわる可能性があります。ヒ素の一般的な暴露源には、タバコ、自動車の電池、アスファルト、木材防腐剤、一部の井戸水、メガネ、電子機器、半導体、酸化鉛、玄米(産地による)、魚介類、一部の殺虫剤および除草剤が含まれます。

・水銀濃度の高いマグロ(トロ)、メカジキ、サメ、クジラ、アンコウ、タイ、カツオ、ムツ、サワラ、スズキ、さらにヒジキ、貝、玄米、鶏皮などは、なるべく食べないようにしたいものです。

・ヒ素のリスクがあるものうち、鶏皮は食べなければいいだけの話ですが、海藻、貝類、玄米は、本来、ミネラルが豊富で栄養価の高い食べ物です。ヒジキは、家で調理する前に最低1時間をかけて水に戻すことで、だいぶヒ素のリスクを減らせます。貝類、玄米は、工業地帯など土壌汚染の不安がある地域以外の産地のものを選びましょう。また、貝類の中でも、ホタテは有害金属があまり蓄積しないのでおすすめです。

・暴露量が増加すると、呼吸器/消化管への刺激、リンパ球減少症、貧血、不安、先天性異常、抑うつ、皮膚の色素沈着過剰症、神経障害を引き起こすことがあります。

・単体ヒ素およびほとんどのヒ素化合物は、人体に対して非常に有害である。特に化合物は毒性の強い物が多い。

・ヒ素およびヒ素化合物は WHOの下部機関IARCより発癌性がある(Type1)と勧告されている。多量に摂取すると、嘔吐、腹痛、口渇、下痢、浮腫、充血、着色、角化などの症状を引き起こす。

・慢性症状は、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全など。慢性ヒ素中毒による皮膚病変としては、ボーエン病が有名である。

・一方でヒ素化合物は人体内にごく微量が存在しており、生存に必要な微量必須元素であると考えられている。ただしこれは、一部の無毒の有機ヒ素化合物の形でのことである。低毒性の、あるいは生体内で無毒化される有機ヒ素化合物にはメチルアルソン酸やジメチルアルシン酸などがあり、カキ、クルマエビなどの魚介類やヒジキなどの海草類に多く含まれる。さらにエビには高度に代謝されたアルセノベタインとして高濃度存在している。人体に必要な量はごく少なく自然に摂取されると考えられ、また少量の摂取でも毒性が発現するため、サプリメントとして積極的に摂る必要はない。

・農薬を避ける(ヒ素対策)。

曝露による代表的な症状
• 脱毛
• 胃と腸の問題

気を付けるもの:
タバコ、魚介類 、排気ガス、海草、残留農薬(野菜・果物)、殺虫剤、防腐剤、木材処理剤、井戸水

・ヒ素 (As) を排泄するには
Se(セレン)が必要。
食物ではニンニク、海藻類、キノコ類、コリアンダー、大根、長ネギ。

BERYLLIUM (Be)ベリリウム

・ベリリウムは有毒な超微量元素です。 これは肝臓、肺、骨組織に蓄積されます。

・ベリリウムの過剰な蓄積は、肺組織の影響(線維症、サルコイドーシス)を引き起こす可能性があります。 まれに、皮膚の影響(紅斑、湿疹)、心筋、肝臓、骨の影響、胃腸管の侵食もあります。

・ベリリウムへの暴露量が一貫して上昇していて、ベリリウム含有材料からの粒子、蒸気、噴霧、溶液にさらされた場合、ベリリウム感作や慢性ベリリウム症(障害や死をもたらす可能性のある呼吸器疾患)を生じることがあります。

・ベリリウムの塵や蒸気が存在する場所で働く人は、事務職員や清掃員も含め、CBD(大脳皮質基底核変性症)にかかる危険性がある。

・ベリリウムは軽量性と鉄の6倍の強度を併せ持っている。このため、ベリリウム銅を製造する際の合金化剤として使用され、他の合金やセラミックと組み合わせてジェット戦闘機、ミサイル、宇宙船、通信衛星、核兵器、コンピューター、家電、医療機器、さらにはゴルフクラブにまで使用され、ばね、電気接点、スポット溶接電極、防爆工具などに広く使用されている。

・ベリリウムは人体への曝露によってベリリウム肺症もしくは慢性ベリリウム症として知られる深刻な慢性肺疾患を引き起こすようにきわめて毒性の高い物質であり、水棲生物に対しても非常に強い毒性を示す。また、細胞組織に対して腐食性であるため、可溶性塩の吸入によって化学性肺炎である急性ベリリウム症を引き起こし、皮膚との接触によって炎症が引き起こされる。

・慢性ベリリウム症は基本的には自己免疫疾患であり、感受性を有する人は5パーセント以下であると見られている。慢性ベリリウム症におけるベリリウムの毒性の機序は、ベリリウムが酵素に影響を与えることで代謝や細胞複製が阻害されることによる。慢性ベリリウム中毒は多くの点でサルコイドーシスに類似しており、鑑別診断においてはこれらを見分けることが重要とされる。

・ベリリウム工業における制御方法が適切であれば、今日の一般集団の暴露は、化石燃料の燃焼による低レベルの大気中ベリリウムに限られている。ベリリム含有量が異常に高い石炭の燃焼という例外的な場合には、健康問題が生じよう。

・歯科補綴材料へのベリリウムの使用は、ベリリウムの高い感作性のため再検討すべきである。

・鼻咽頭炎・気管支炎・劇症の化学物質誘発性の肺炎を生じさせる急性ベリリウム症の症例は大幅に減少し、今日では制御システムの事故の影響の場合にのみ発生している。

・慢性ベリリウム症は数週間から20年以上の潜伏期を有し、長期間にわたり、症状は進行性で重篤になることから、急性症とは異なっている。それは主として肺に影響を及ぼし、典型的な特徴は、運動による呼吸困難・咳・胸痛・体重減少・全身衰弱を伴う肉芽腫炎症である。その他の臓器への影響は、全身的影響よりむしろ二次的なものであろう。

気を付けるもの:
大気汚染(化石燃料の燃焼) ・電子機器

CADMIUM(Cd)カドミウム

・この元素は非常に有毒であり、胃腸管を介して、または母体胎盤を介して胎児に容易に人体に侵入する可能性があります。

・カドミウムは、電池や金属メッキを用いた機器が増えるにつれて、ますます多くの日用品に含まれるようになっています。その他の一般的な暴露源としては、アスファルト、顔料、プラスチック、塗料、はんだ付け、半導体、印刷物、織物、貝類、肝臓および腎臓の肉、タバコの煙、肥料、ゴム、殺菌剤などがあります。

・カドミウムを含む煤煙に曝露すると、悪寒や発熱、筋肉痛といったインフルエンザのような急性症状を引き起こすことがある。これらの症状は呼吸器官の損傷がなければ1週間程度で治まる。

・より重篤な曝露では気管支炎や間質性肺炎、肺水腫を発症する。カドミウム曝露の数時間後には、咳、口渇、鼻や喉の痛み、頭痛、目眩、衰弱、発熱、悪寒、胸部痛などの炎症症状がみられはじめる。

・カドミウムに汚染された粉塵を吸い込むと、短期間で気道や腎臓に問題を生じ、多くは腎不全により死の危険を招く。大量のカドミウムを摂取すると急性中毒を引き起こし肝臓や腎臓を損傷する。

・カドミウムは生物の体内に蓄積されて食物連鎖により濃縮され、人体では約30年も残留し、長期にわたり毒性に晒される危険がある。またカドミウムおよびその化合物には発癌性もある。

・亜鉛鉱にカドミウムも含まれているため、亜鉛の精錬所の下流域の土壌に蓄積され、土壌汚染により農作物に吸収蓄積される。ホタテガイの中腸腺(ウロ)には、カドミウムが蓄積する。

・またカドミウム骨症を発症し骨軟化症が起きて骨がもろくなる。そのため関節痛、背部痛が起き骨折のリスクが高まる。イタイイタイ病などカドミウム中毒のきわめて重篤な症例では自らの体重により骨折することがある。

・腎臓の近位尿細管不全では、腎臓が血中から酸を除去する機能を失う。カドミウム中毒によって生じた腎傷害は不可逆的で時間の経過によっても治癒しない。近位尿細管不全は低リン酸血症、筋力低下、ときに昏睡を起こす。また高尿酸血症により関節に尿酸結晶が蓄積し痛風を生じる。高塩素血症を生じることもある。腎臓は最大で元の大きさの30%にまで萎縮する。

・蓄電池、顔料、合金などに含まれる。カドミウムの毒性については、骨や関節が脆弱となるイタイイタイ病が大きな社会問題となった。骨軟化、めまい、嘔吐、さらに慢性毒性では、肺気腫、腎障害、蛋白尿が見られる。腎障害では糸球体ではなく、尿細管が障害を受けると言われている。

・カドミウムは発ガン性物質としても知られている。これらの毒性の一部は、亜鉛と類似の生体内挙動を示すことから、亜鉛含有酵素のはたらきを乱すことによるものと考えられる。これらの毒性に対する生体側の防御として、金属結合性タンパク質のメタロチオネインが誘導され、カドミウムを分子内に取り込み毒性を軽減している。

・ヒ素、カドミウム対策としてタバコを吸わないようにしましょう。

・食器は、ガラス食器や陶器を使いましょう(鉛、カドミウム対策)。

曝露による代表的な症状
• 貧血
• 関節痛
• 免疫系
• 胃と腸の問題
• 腎臓の痛み

気を付けるもの:
玄米、大豆、オクラ、海藻類、魚介類(特にその内蔵)、動物の内臓(レバーなど)、井戸水、タバコ、ハンダ、排気ガス、石油、石炭

・カドミウム(Cd) を排泄するには
Zn(亜鉛)、Se(セレン)、Fe(鉄)、ビタミンC、Eが必要。
食物ではニンニク、海藻類、ごぼう、コリアンダー、りんご

LEAD(Pb)鉛

・鉛は重金属グループに属しています。 それは環境に広く広がり、人間の病気を引き起こす可能性があります。
・「鉛」は、骨に蓄積しやすく、一定の年齢に達すると骨から溶け出します。これがじつは、女性の更年期障害の一因となります。更年期障害になると、情緒不安定、いらつき、キレやすいといった症状が出ますが、これらは骨から溶け出した鉛が、全身へ放出されるせいだと言われているのです。こうして全身へと広がった鉛は、代謝異常を起こして肥満を促進するとともに、骨粗しょう症や脳の神経障害、高血圧、動脈硬化の進行など、さまざまな悪影響をもたらすのです。
・「鉛」の害なんて聞いたことがないと思うかもしれませんが、じつは意外なところに潜んでいます。その代表は、口紅やアイシャドーなどの化粧品です。発色のよい口紅、落ちにくい口紅は避けるべきです。
・子供の体に鉛が過剰に蓄積すると、多動性、過度の攻撃性、濃度レベルの異常、知能の低下、精神発達の遅延が生じます。
・人体に鉛が過剰に蓄積すると、貧血、胃腸管の病気、骨系、虫歯、刺激性、四肢の痛み、胃の痛みを引き起こす可能性があります。
・鉛は、鉛クリスタルガラス、釣り用重り、殺虫剤、電池、パイプ、屋根材、コーキング、バックル、石油精製品、放射線防護、顔料、塗料、プラスチック、セラミック、テレビ用ガラス、真鍮、青銅、弾薬、ガソリン、ロウソクの芯、毛髪染料、化粧品、さらには飲料水を含む多くの一般的な家庭用品にみられます。
・鉛中毒の原因は、鉛入りの塗料を飲み込むことや、不適切な鉛の釉薬(ゆうやく)をかけた輸入陶磁器で飲食することなどです。
・鉛への暴露量が一貫して上昇している場合、消化器症状、疝痛、貧血、神経障害、心電図異常、不妊症、発達遅滞、腎疾患、精神運動発達遅滞、疲労、不安、免疫毒性、がんを生じることがあります。
・体表や消化器官に対する曝露(接触・定着)により腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症など様々な中毒症状を起こすほか、血液に作用すると溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響なども引き起こす。遺伝毒性も報告されている。
・主に呼吸器系からの吸引と、水溶性の鉛化合物の消化器系からの吸収によって体内に入り、骨に最も多く定着する。生体に取り込まれた鉛の生物学的な半減期は資料によって異なるが、一例として生体全体で5年、骨に注目すると10年という値が示されている。

重金属曝露による代表的な症状

• アレルギー
• 不安
• 自己免疫疾患
• 貧血
• 高血圧
• うつ病
• 関節痛
• 多動性
• 免疫系
• 胃と腸の問題
• 神経学的症状
• 腎臓の痛み
• 気分のむら

気を付けるもの:
白髪染め ・ハンダ・タバコ ・鉛の水道管・クリスタルガラス(切子)・輸入陶磁器(釉薬)・印刷インク・白ペンキ、白絵の具(塗料)・排気ガス・鉛のおもちゃ、アクセサリー

・鉛(Pb) を排泄するには
Zn(亜鉛)、Ca(カルシウム)、Fe(鉄)、ビタミンC、B1、E が必要。
食物ではパクチー(種はコリアンダー)、ニンニク、藻類、クロレラ 、ごぼう、きのこ類、コリアンダー、大根、長ねぎ

MERCURY(Hg)水銀

・水銀は多くの身近な家庭用品や食品に含まれるほか、アマルガム(銀)の歯科充填剤がある人にもみられます。その他の一般的な暴露源としては、温度計、電池、蛍光灯、魚およびその他の魚介類、顔料、アマルガム、ワクチン、美白クリーム、花火、殺虫剤、農薬、写真撮影、はく製術、電気機器、1990年以前の織物および内装用塗料があげられます。病院の廃棄物を含む医療環境でもよくみられます。

・水銀への暴露量が一貫して上昇している場合、アトピー性皮膚炎、中枢神経障害、疲労、神経毒性、情緒障害、神経障害、性欲の変化、先天性異常、唾液分泌過剰、震え、易刺激性、月経障害、自己免疫疾患を生じることがあります。

曝露による代表的な症状

• アレルギー
• 不安
• 呼吸器症状
• 自己免疫疾患
• うつ病
• 脱毛
• 多動性
• 免疫系
• 胃と腸の問題
• 神経学的症状
• 腎臓の痛み
• 気分のむら

気を付けるもの:
魚(特にマグロ、カツオ、サケ) ・水銀体温計・ワクチン接種 ・破損蛍光灯・歯のつめもの(アマルガム)

水銀を排泄するには
Zn(亜鉛)、Se(セレン)、Ca(カルシウム)、Fe(鉄)、ビタミン A、C、E が必要。
食物ではセレン(ニンニク、長ネギ、玉ねぎ、海藻類など)、パクチー(種はコリアンダー)、藻類、クロレラ、食物繊維 (ぬか、果物)、きのこ類

準有害ミネラル

antimony (Sb)アンチモン

・アンチモンは、水銀並みの有害性をもつ「サイレントキラー」です。食品のパッケージやベッドのマットレスに使用されているので、注意が必要です。

・医学は、血液凝固の研究において、内臓および皮膚リーシュマニア症の治癒にアンチモン製剤を使用します。

・生体内にアンチモンが過剰に蓄積すると、急性または慢性の中毒を引き起こす可能性があります。

・アンチモンによる慢性中毒の症状は、食欲不振、咽頭および喉の粘液層の炎症、喉の乾燥、吐き気、嘔吐、腸の痛み、大きな肝臓の塊および肝臓の痛み、上部気道粘液層の炎症、継続的な咳です。

・暴露量が増加すると、呼吸器への刺激、じん肺症、アンチモン疹、消化器症状を引き起こすことがあります。また、三酸化アンチモンは発がん性がある可能性があります

・アンチモンは鉛、スズ、銅と合金され、その合金は電池、低摩擦金属、活字合金、ケーブル外装などに使用されます。アンチモン化合物は、耐炎材料、塗料、セラミックエナメル、ガラス、セラミックの製造に使用されます。

BARIUM(Ba)バリウム

・医学では硫酸バリウムの吸収力を利用してX線を吸収します。バリウムは有酸素超微量元素に属します。髪のバリウムの平均含有量は0.2-1.0mkg / gです。
・生体内に過剰なバリウムが蓄積すると、神経系、心臓血管系に毒性作用を引き起こし、血液症に影響を与える可能性があります。
・バリウムは油井やガス井の掘削液に最も多く含まれ、塗料やガラスの製造にも使用されています。バリウムのその他の一般的な暴露源には、信号弾や花火などがあります。また、バリウムは消化管の画像診断にも用いられます。
・バリウムへの暴露量が一貫して上昇している場合、激しい腹痛、痙攣、下痢、便秘、耳鳴り、発汗、錯乱、頻脈および脱力を生じることがあります。
・バリウムを摂取していないのにあがっている場合は、ケムトレイルによる暴露の可能性あり。

STRONTIUM(Sr)ストロンチウム

・医学では、骨腫瘍の放線療法にストロンチウムの放射性同位元素を使用しています。 食物と一緒に、人間は1日あたり0.8-3.0mgのストロンチウムを消費します。

・ストロンチウムが過剰に蓄積すると、いわゆるストロンチウムくる病が発症する可能性があります。

・生体内にストロンチウムが過剰に蓄積すると、骨がもろくなる可能性があります。

・ストロンチウムを異常に多く食べたり飲んだりしている小児では、特に食事中のカルシウムやタンパク質が少ない場合に、骨の成長に問題が生じることがあります。

・ストロンチウムは自然界に存在し、よくみられるミネラルです。岩石、土壌、粉塵、石炭、石油、表層水、地下水、大気、植物、動物には様々な量のストロンチウムが含まれます。

・炭酸ストロンチウムのようなストロンチウム化合物は、セラミックやガラス製品、火工品、塗料用顔料、蛍光灯、医薬品、およびその他の製品の製造に用いられます。

・塩化ストロンチウム六水和物は、知覚過敏の痛みを軽減するために歯磨き粉に添加されます。また、ラネル酸ストロンチウムは、一部の骨粗鬆症治療薬の成分として用いられています。

・複数の二重盲検試験において、骨粗鬆症の閉経後女性を対象に、ストロンチウム170~680 mg/日(ラネル酸ストロンチウムとして)を2~5年間投与したところ、プラセボと比較して股関節および脊椎の骨密度が有意に増加し、骨折発生率が有意に16~49%低下しました。その後の7件の試験および公的に入手可能な5件の規定文書のレビューにより、ラネル酸ストロンチウムによって予防された骨折の数は、この化合物によって引き起こされた静脈血栓塞栓症、肺塞栓症、および心筋梗塞の症例数とほぼ同じであることが結論づけられています。

・環境中に典型的にみられるレベルでは、安定ストロンチウムがヒトに及ぼす有害な影響はありません。吸入により多大な害を及ぼす安定ストロンチウムの唯一の化学形態はクロム酸ストロンチウムですが、これはストロンチウム自体ではなく有害なクロムによるものです。

必須ミネラル

calcium (Ca)カルシウム

・カルシウムは多くの食品にみられるミネラルです。体が強い骨を維持し、多くの重要な機能を果たすためには、カルシウムが必要です。カルシウムのほとんどは骨や歯に蓄えられ、それらの構造や硬さを支えています。また、筋肉を動かし、神経が脳と体のあらゆる部位との間で信号を伝えるのにもカルシウムが必要です。さらに、カルシウムは、血管が全身に血液を運ぶのを助け、人体のほぼすべての機能に影響を及ぼすホルモンや酵素を放出するのを助けるためにも使われます。
・髪のカルシウムレベルは、骨や有機体のカルシウムの欠乏は、髪の毛の含有量と相関しています。髪の毛のカルシウムの過剰は、通常、過剰な状態ではなく、循環(再分布)と有機体からのこの要素の排泄の増加を示し、カルシウム欠乏と病気のリスクを高めます。

不足:
カルシウムの摂取量が不足しても、体が骨からカルシウムを取り出して血液中のカルシウム濃度を維持するため、短期的には明らかな症状は現れません。


カルシウム欠乏症でおきる可能性のある合併症
骨密度の低下、骨粗鬆症、骨折のリスク増大、血中カルシウムのバランスの崩れによる高血圧、動脈硬化、くる病、内出血、発育不全、手指のしびれや刺痛、けいれん、不整脈、低カルシウム血症(脳に徐々に影響を及ぼし、錯乱、記憶喪失、意識混濁、うつ、幻覚といった神経や心因性の症状を引き起こします)

過剰:
カルシウム過剰症でおきる可能性のある合併症
便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲減退、異常に多量の尿、錯乱、情動障害、意識の混濁、幻覚、昏睡を伴う脳の機能障害、腎結石、泌尿器系結石、腎不全、心臓障害、高カルシウム血症、筋力低下、不整脈、前立腺がんや心疾患のリスクが高くなる

copper (Cu)銅

・銅は必須栄養素です。鉄と同様、赤血球の形成を助けます。健康な骨、血管、神経、免疫機能を維持するのに役立ち、鉄吸収に寄与します。銅が欠乏することはまれであり、適切な銅補給によって治療できます。
・銅は非常に重要な微小要素に属し、結合組織の形成および血行における酸化還元および神経内分泌学的プロセスの制御、脂質過酸化の制御、結合組織の形成および血液症において重要な役割を果たします。
・銅の粉塵への暴露が増加すると、鼻、口、目を刺激し、頭痛、めまい、悪心、下痢を引き起こすことがあります。銅を正常値よりも多く含む水を飲むと、悪心、嘔吐、胃けいれん、下痢が起こることがあります。
・銅は、岩、土壌、水、空気などの環境中に自然に存在し、飲食や呼吸によって体に吸収されます。銅は、ワイヤー、配管パイプ、板金など、さまざまな製品にも使われています。銅を他の金属と合金させた真鍮や青銅は配管や蛇口に使用されます。
・銅化合物は、農業においてうどんこ病などの植物病の治療に用いられるほか、水処理、および木材、皮革、布地の防腐剤として一般的に使用されています。

曝露による代表的な症状
• 多動性
• 肝臓

不足:
銅の欠乏症は銅を添加していない高カロリー輸液の利用や、たんぱく質栄養障害、難治性下痢症、銅の含有量が少ないミルクを摂取している乳児、未熟児において起こるとされています。また、亜鉛や鉄を過剰に摂取すると、銅の吸収が減少します。


銅欠乏症でおきる可能性のある合併症
貧血、白血球の減少、成長障害、疲労感、筋肉の緊張低下、皮下出血、血管の損傷、心肥大、心血管系異常、免疫機能の低下、コレステロールや糖代謝の異常、色素沈着の低下

過剰:
銅は血液中では銅結合タンパク質のセルロプラスミンとして存在しています。体内でタンパク質と結合していない銅は有毒です。通常の食生活においては銅の過剰症の報告はほとんどありませんが、サプリメントや薬品の誤用で過剰症が起こすことがあります。
銅の過剰摂取は肝臓、腎臓、脳にに重大な障害をもたらし危険です。血液中の銅量の増加は、肝疾患(胆汁うっ滞、胆嚢炎、肝炎、肝硬変発症のリスク)、本態性高血圧への感受性、血中コレステロールの増加、新生物(特に婦人科)、自己免疫疾患、湿疹の原因である可能性があります。

銅過剰症でおきる可能性のある合併症
吐き気、嘔吐、下痢、黄疸、腎臓の損傷、脳障害、赤血球の破壊(溶血)による貧血、肝臓障害、肝硬変、肝臓癌のリスク増大

・銅(Cu) を排泄するには
Zn(亜鉛)が必要。

chrome (Cr)クロム

・クロムは、脂質と炭水化物の代謝、心臓の筋肉の活動、血管に関与する非常に重要な微量元素です。
・クロムの過剰な蓄積は、貧血、アレルギー、喘息性気管支炎、接触性皮膚症、および新生物のリスク増加につながる可能性があります。
・クロム欠乏は、体がエネルギー需要を満たすためにグルコースを利用する能力を損ない、インスリン必要量を高めます。クロム欠乏は、アテローム性動脈硬化症の発症リスクを大幅に増加させ、重度の耐糖能障害、体重減少、末梢神経障害、錯乱などの症状を引き起こすことがあります。
・クロムは、岩石、動物、植物、土壌、火山の粉塵やガス中に存在する天然のミネラルであり、必須栄養素の一つです。クロムは、体内での炭水化物、脂肪、およびタンパク質の代謝および貯蔵に不可欠なホルモンであるインスリンの作用を増強することが知られています。クロムは、鋼鉄製造、クロムメッキ、染料および顔料、革なめしおよび木材保存にも使用されます。クロムの大気中への放出は、クロムを使用または製造している産業、クロムを含む有害廃棄物施設、またはタバコの煙から起こることがあります。
・環境中のクロムに暴露した労働者には、気道に関する健康問題が最もよくみられます。また、クロム化合物に対するアレルギーを発症し、呼吸困難や発疹を引き起こすこともあります。栄養補助食品として摂取されたクロムレベルの上昇は、胃の問題、血糖値の低下、腎臓や肝臓の障害を引き起こすことがあります。


曝露による代表的な症状
• アレルギー• 自己免疫疾患• 免疫系• 肝臓• 腎臓の痛み

過剰:
クロムはサプリメント等による過剰摂取により以下の障害を起こすといわれています。
クロム過剰症でおきる可能性のある合併症嘔吐、腹痛、下痢、尿細管障害


不足:
クロムには、3価クロムと6価クロムがあります。通常の食事に含まれる天然のクロムは、ほとんどが毒性の低い3価クロムです。一方、6価クロムは人工的に作られるもので、強い毒性があり、環境汚染物質として知られています。6価クロムは金属メッキやステンレス材の原料として使われます。


クロム欠乏症でおきる可能性のある合併症
糖尿病になる(血糖値が下がりにくくなる)、動脈硬化が進む、高血圧になる、疲れやすくなる、子供の場合は発育が遅れるなどの成長障害が起こる

iodine (I)ヨウ素

・ヨウ素は非常に重要ですが、遺伝毒性要素ではありません。ヨウ素は「ヨード」とも呼ばれ、甲状腺ホルモンの構成成分になっているミネラルです。 ヨウ素のほとんどは甲状腺にあり、体内におよそ10mg含まれています。基礎代謝を促進する甲状腺ホルモンであるチロキシン、トリヨードチロニンの成分となっています。
・体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、ヨウ素はヒトにとって必須元素です。人体に摂取、吸収されると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積されます。なお、このヨウ素の吸収はゴイトロゲンと呼ばれる食品群や化学物質などにより阻害されることに注意が必要です。
・甲状腺ホルモンは、細胞の発達や組織の成長を促したり、基礎代謝を高めてエネルギー消費量を増やしたりします。正常な代謝を維持したり、酸素の消費量を増加させます。幼児では成長促進に欠かせないホルモンのもとになります。
・甲状腺ホルモンはたんぱく質合成を促進するので、髪、肌、爪を美しく保つため効果があります。肝臓でカロテンがビタミンAに転換するときに必要となります。精神活動の活発化 神経細胞の発達に関係し、精神活動を活発にします。
・ヨウ素は摂りすぎても、不足しても甲状腺がうまく働きません。甲状腺ホルモンの合成ができなくなり、甲状腺が肥大し、甲状腺腫となります。 症状としては、皮膚の乾燥、脱毛、知能障害や成長障害などがみられることがあります。

過剰:
日本では欠乏症よりも過剰症による甲状線種が多く、健康な人であれば過剰に摂取した分は排泄されますが、まれに海藻類やサプリメントの過剰摂取、医療用造影剤やポビドンヨード(外用消毒薬)の使用によっても過剰症がみられることがあります。


ヨウ素過剰症でおきる可能性のある合併症
甲状腺機能亢進症、甲状腺腫(甲状腺のはれ)、甲状腺機能減退、甲状腺中毒症(体重減少、頻脈、筋力低下、皮膚熱感など)、過敏症(血管浮腫、皮膚および粘膜出血、発熱、関節痛、リンパ節肥大、好酸球増加、蕁麻疹、紫斑病、動脈周囲炎 )、頭痛、過度の疲労、無力症および鬱病


不足:
ヨウ素の減少は量不足が原因です。ヨウ素は海中に多く存在するため、海藻類や魚介類に多く含まれています。海に囲まれ海産物を日常的に食べる日本では、不足することはほとんどありませんが、もし不足すると、甲状腺の肥大や甲状腺腫が起こり、成長期の子どもでは、発育不良の原因となります。


ヨウ素欠乏症でおきる可能性のある合併症
貧血、低血圧、骨形成抑制、聴覚障害、子供の発育不全、胎児の成長障害、脳発達障害、神経障害(精神反応が鈍る)、神経筋肉障害、無気力、不妊、胎児新生児死、性的興奮減退、甲状腺腫(甲状腺のはれ)、甲状腺機能低下症、老化の亢進、乳ガンのリスク増大

iron (Fe)鉄

・鉄は60~70%は血液に、残りは肝臓や骨髄、筋肉などに存在します。血液が体のすみずみまで酸素を運搬したり、筋肉が収縮したり、コラーゲンを合成したりするのを助ける働きがあります。
・鉄は多くの食物中に天然に存在し、栄養補助食品としても利用されています。鉄はヘモグロビンの必須成分です。ヘモグロビンは赤血球中に存在するタンパク質で、肺から組織に酸素を運び、代謝を助け、成長、発達、正常な細胞機能、一部のホルモンや結合組織の合成にも必要です。鉄の欠乏は貧血の最も一般的な原因であり、その兆候には、胃腸障害および認知機能障害、免疫機能の低下、運動や仕事におけるパフォーマンスの問題、体温調節機能の低下などが含まれます。
・鉄は、金属の中で最も多く使われており、世界で生産される全金属の95%を占めています。その用途は、食品容器から乗用車、スクリュードライバーから洗濯機、貨物船からホチキスまで多岐にわたります。鋼は最もよく知られた鉄の合金であり、鉄のその他の形態には、銑鉄、鋳鉄、炭素鋼、鍛錬鉄、合金鋼、および酸化鉄などがあります。

過剰:
鉄過剰症とは、体内で鉄が過剰に蓄積される状態をいいます。通常の食生活では鉄の過剰症が問題となることはあまりありませんが、サプリメントの誤用などで過剰に摂取すると以下の症例が報告されています。子供の髪の毛に鉄が過剰に蓄積すると、通常は中枢神経系の過敏性に関連し、しばしば攻撃性、濃度異常を伴います。成人の場合、生体内の鉄の過剰な蓄積は通常、慢性の虹彩疾患、酸性を伴う慢性胃十二指腸炎、胃潰瘍、CNSの刺激性、膵臓糖尿病、関節炎で起こります。重要臓器の鉄過剰は、たとえ軽度であっても、肝疾患(肝硬変、がん)、心臓発作または心不全、糖尿病、変形性関節症、骨粗鬆症、メタボリックシンドローム、甲状腺機能低下症、性腺機能低下症のリスクを高めます。


過剰症でおきる可能性のある合併症
急性中毒症状:嘔吐、下痢、腸の損傷


慢性過剰症:
鉄過剰症、鉄沈着症、血色素症、疲労、鉄の吸収過剰のためにヘモジデリンが肝臓や膵臓に蓄積されることにより発症する。疲労、肝硬変、肝細胞機能障害、皮膚色素沈着、糖尿病、心筋症(心肥大、不整脈、心不全)などの症状がみられる。鉄分の過剰は活性酸素がの発生を促進し、動脈硬化、高血圧、心疾患、糖尿病などの発症の要因となったり、老化を亢進するといわれています。


不足:
鉄欠乏状態は通常、貧血、めまい、頭痛、筋力低下、無力症、過度の脱力感として人体に現れます。特に鉄欠乏性貧血の女性の割合は増加傾向にあり、また将来貧血になる可能性がある女性は、4人に1人(25%)ともいわれているので、日本人女性の半分が貧血ないし鉄欠乏症すなわち貧血予備軍と考えられるようです。女性に鉄欠乏症(貧血)が多いのは、月経での出血・無理なダイエットや偏食が原因です。毎日での食生活で、しっかり鉄分補給をし鉄欠乏症(貧血)を改善しましょう。


鉄欠乏症でおきる可能性のある合併症
貧血、めまい、息切れ、免疫力の低下、作業能力の低下、体温調節能力の低下、うつ病傾向、慢性疲労

magnesium (Mg)マグネシウム

・マグネシウムは最も重要な電解質であり、代謝過程でK、Ca、Naと相互作用する細胞内要素です。マグネシウムは主に骨や筋肉に存在し、体内に存在する数千種類の酵素のうち、約300種類の酵素を活性化させる働きがあり、体内のさまざまな代謝を助けています。また神経の情報伝達、筋肉の収縮などにかかわっています。
・マグネシウムは多くの食品に自然に存在し、食品添加物、栄養補助食品、制酸薬や緩下薬などの一部の薬に使用されています。マグネシウムは、タンパク質合成、筋肉および神経機能、血糖コントロール、および血圧調節を含む体内の多様な生化学的反応を調節する300以上の酵素系における補因子です。マグネシウムは骨の構造発達に寄与し、DNA、RNA、抗酸化物質グルタチオンの合成に必要です。また、マグネシウムは細胞膜におけるカルシウムおよびカリウムイオンの能動輸送においても役割を果たし、この過程は神経の興奮伝導、筋収縮、および正常な心拍リズムに重要です。
・髪のマグネシウムのレベルが大幅に増加するということは、この要素が体からの排泄(変位)の増加、組織への再分布、または甲状腺疾患、慢性的なストレス、アルミニウムまたはベリリウム製剤による過剰、または中毒を引き起こす可能性があることを意味します(それらは マグネシウムの排泄を増やす)。

過剰:
腎臓が過剰なマグネシウムを尿中に排泄するため、食物中のマグネシウムの量が多すぎても健康な人には健康上のリスクはありません。栄養補助食品や薬剤からマグネシウムを大量に摂取すると、しばしば軟便となり、吐き気や腹部痙攣を伴うことがあります。軟便を引き起こすことが最も多く報告されているマグネシウムの形態には、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、および酸化マグネシウムがあります。


マグネシウム過剰症でおきる可能性のある合併症
イライラ、うつ、集中力の低下、不安感、神経過敏、錯乱、下痢、嘔吐、筋力低下、血圧低下、呼吸抑制、高マグネシウム血症


腎機能が低下している人は危険性が大きい症状:渇き、低血圧、傾眠、吐き気、嘔吐、精神混乱、筋力低下、呼吸低下、徐脈、昏睡、心臓発作


欠乏:
腎臓がマグネシウムの尿中排泄を制限するため、健康な人では食事からの摂取量が少ないことによる症候性マグネシウム欠乏症はまれです。特定の健康状態、慢性アルコール依存症、および/または特定の薬物の使用によるマグネシウム摂取量の減少または過剰な損失は、マグネシウム欠乏症を引き起こすことがあります。
不足すると高血圧、心臓病などの生活習慣病、けいれん、さらには抑うつ感のような精神的な症状までも引き起こします。マグネシウムが欠乏すると以下の症状が報告されています。


マグネシウム欠乏症でおきる可能性のある合併症
疲労、スタミナ減退、筋力低下、骨粗鬆症、骨や歯の形成不全、筋肉痛(首、背中、肩など)、血栓、動脈硬化、虚血性心疾患のリスク増大、イライラ、うつ、集中力の低下、不安感、神経過敏、錯乱、手足のしびれ、ふるえ、けいれん、高血圧、不整脈、心臓発作の危険性増大、腎臓結石のリスク増大、運動中、睡眠中にこむら返りを起こしやすい、低マグネシウム血症(症状:吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、けいれん、食欲不振)
マグネシウム欠乏症の初期兆候には、食欲不振、悪心、嘔吐、疲労、脱力などがあります。マグネシウム欠乏症が悪化すると、しびれ、刺痛、筋肉の収縮とけいれん、発作、人格の変化、不整脈、冠動脈攣縮が起こることがあります。重度のマグネシウム欠乏症では、血清カルシウム値や血清カリウム値が低下します。

manganese (Mn)マンガン

・マンガンは骨の形成、アミノ酸、コレステロール、炭水化物の代謝に関与する必須栄養素です。マンガンは体内の組織や臓器に広く存在しているミネラルです。主なマンガンの働きは、色々な酵素の構成成分になったり、酵素を活性化したりして、結合組織の合成や酸化防止などをはじめとしています。
・マンガンは生物の多くの生化学的プロセスの調節に参加します:神経メディエーター(CNS)の合成と代謝、骨形成、免疫反応、脂質過酸化、インスリンと脂質代謝。 髪の比較的許容レベルは30 mkg / gです。
・マンガンは抗酸化物質でありタンパク質の代謝とエネルギーの供給に重要です。骨の形成、アミノ酸、コレステロール、炭水化物の代謝に関与する必須栄養素です。ビタミンB1とEの代謝において、消化、骨格構造、性ホルモンの産生に重要な多数の酵素を活性化します。
・マンガンは通常、地下水、飲料水、土壌中に低濃度で含まれています。マンガン粉塵は鉄鋼製造においてみられるほか、マンガンは採鉱環境、自動車の排気ガス、タバコの煙にもみられます。マンガンを含む粉塵や蒸気を大量に吸入すると、肺機能が損なわれることがあります。

曝露による代表的な症状
• 不安
• 呼吸器症状
• うつ病
• 神経学的症状
• 気分のむら

過剰:
マンガン過剰症は通常の食生活では、ほとんどないとされていますが、サプリメント等の誤用で以下の過剰症が報告されています。


マンガン過剰症でおきる可能性のある合併症
中枢神経の異常、過度の疲労感、眠気、記憶力の低下、活動性の低さ、過敏症、暴力行為、幻覚・活動障害、統合性運動失調、パーキンソン病様症状・生殖系や免疫系の機能不全、腎炎・精巣障害、肝障害、脳障害、精神病


不足:
マンガンが含まれる食品は、動物性食品に少なく、植物性食品に多い特徴がありますが、比較的多くの食品に含まれている為に通常の食生活をしていれば不足する心配はありませんが、偏った食生活などでマンガンが不足すると以下の欠乏症が起こるれています。


マンガン欠乏症でおきる可能性のある合併症
生殖能力の異常、肌荒れ、脂質代謝異常、糖質代謝異常、糖尿病、皮膚炎、骨形成異常、骨粗しょう症、麻痺、アトキシー、消化器系の問題、てんかん、成長阻害、めまい、耳鳴り、難聴、生殖機能阻害、運動機能低下

molybdenum (Mo)モリブデン

・モリブデンは環境中に存在する必須ミネラルであり、体内では特に肝臓、腎臓に多く存在していて酵素のはたらきを助ける補酵素です。モリブデンは補酵素として、体内の酵素の働きを助け、糖質や脂質の代謝で重要な役割を持ちます。鉄分の代謝を活性化して血液を作り、余分な銅を排泄する働きを持ちます。
・モリブデンへの暴露は、主に穀類、豆類、ナッツ類、乳製品などのモリブデンを含む食品を食べることで起こります。
・モリブデンは、ステンレス鋼合金や石油産業においても使用され、石炭やガスの液化プロセスにおける有機硫黄化合物の除去を触媒します。
・工業的環境におけるモリブデン粉末または粉塵は、吸入すると人体に悪影響を及ぼす可能性があります。接触した場合、皮膚、目、鼻、咽喉を刺激し、頭痛、疲労、食欲不振、関節痛、筋肉痛を引き起こすことがあります。長期間暴露すると、肝臓や腎臓が損傷を受けることがあります。

曝露による代表的な症状
• 関節痛
• 肝臓
• 神経学的症状

過剰:
余分なモリブデンは腎臓より速やかに排泄されるため、通常過剰症は起こりにくいといわれています。サプリメント等の大量摂取により以下の症状が出るとされています。


モリブデン過剰症でおきる可能性のある合併症
痛風様症状、血中尿酸値の上昇、高尿酸血症


不足:
必要な量はごく微量であるため、モリブデンが欠乏することはまれですが、不足すると硫黄を含むアミノ酸の代謝を妨げることがあります。生体内のモリブデンが不足すると、尿酸へのキサンチンの酸化能力が影響を受け、メチオニンの異化作用が阻害され、尿酸と無機硫酸塩の排泄と成長速度が低下します。 モリブデンの過剰摂取は、食品でのモリブデンの安全レベルの消費量(0.5mg /日)を超えた結果である可能性があります。


モリブデン欠乏症でおきる可能性のある合併症
頭痛、発作、視覚の変化、神経障害、頻脈(脈が早くなる)、頭痛、夜盲症(暗いところでものが見えにくくなる)、心悸亢進、頭痛、精神障害、昏睡、水晶体のズレ、食道癌発病のリスク増大

sodium/NATRIUM (Na)ナトリウム

・ナトリウムは主に血液中の血漿や細胞間液など細胞の外側にある体液に主に存在し、血圧の調節、酸の中和、神経および筋肉活動の調節、腎臓機能、神経の情報伝達、栄養素の吸収・輸送などにかかわっています。細胞膜を通じて水分を移動させて、細胞の内側と外側に存在する体液のphやイオンなどの濃度を一定に保つ働きがあります。ほとんどが食塩として摂取されていて、”ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)”と計算することができます。
・また、カリウムと一緒に働いて血圧を調整したり、他のミネラルが血液中に溶けるのを促進させる働きもあるため、多量に摂取しなければ正常な成長には不可欠なミネラルです。
・他には筋肉の収縮や神経伝達を正常に保つ働きを持っています。
・髪の毛にこの元素が高濃度で含まれていることは、原則として、水塩分異常、副腎機能障害を反映しています。これは、塩分過剰摂取、膵臓糖尿病、腎臓排泄機能障害、本態性高血圧症への感受性、胃ガン、動脈硬化、浮腫、神経症の結果である可能性があります。 ナトリウムが過剰な人、特に子供はイライラします。

過剰:
ナトリウム過剰症でおきる可能性のある合併症

高血圧、動脈硬化、胃ガン、鼻咽喉ガンのリスク増大、手足などのむくみ(細胞浮腫)、高ナトリウム血症(体内の水分量がナトリウムに対して少なすぎる状態です。ほとんどが脱水症によるものです。)


不足:
普通の食事をしていれば、ナトリウムの欠乏はまれですが、激しい運動等による発汗などによりナトリウムが欠乏したり、暑い気候下で塩分が枯渇するような特殊な条件下では危険な状態になります。(筋肉の痛み、脱水症状、嘔吐をともなう食欲不振、極度の疲労など)


ナトリウム欠乏でおきる可能性のある合併症
骨・低ナトリウム血症(眠気、錯乱といった症状が初期に生じ、進行すると筋肉のけいれん、発作が生じ、昏迷や昏睡が起こり、やがて死に至ります。)
、血圧下降(他の栄養素の減少などをもたらし、浸透圧が維持できなくなり血圧下降、やがてショック状態を引き起こします。)、嘔吐、下痢、塩喪失性腎炎(極端な欠乏により塩喪失性腎炎を引き起こします)

Phosphorus/phosphorus(P)リン

・リンは、血液、筋肉、神経、骨、歯にみられる非金属ミネラルであり、アデノシン三リン酸(ATP:体の細胞の主要なエネルギー源)の成分です。また、血管や筋肉の機能維持にも役立ちます。リンはカルシウムとの代謝に用量的に関連しており、骨組織の形成に非常に重要です。 それは細胞内の代謝プロセスに参加し、生物学的に活性な要素、栄養素の多くを活性化し、生物のエネルギー要件を満たします。リンは80%が骨に、残りは筋肉、脳神経などに存在します。骨や歯の材料になるだけでなく、細胞膜の成分となったり、エネルギーの産生にもかかわったりと、生命の維持に重要な働きをしています。
・リンは、肉、魚、ナッツ、豆類、乳製品などのタンパク質に富む食品中に自然に存在します。また、リンは多くの加工食品に添加されます。
・髪の毛のリンレベルの上昇は、生物からのリン排泄についての証拠です。 子供の髪のリンレベルの増加は、Ca / Pの不均衡(副甲状腺機能の障害)、肝臓病で登録される可能性があります。

過剰:
腎機能が正常であれば、リンを過剰摂取しても排泄されます。しかし長期間リンを過剰摂取することで腎機能を低下させ、血中のリン濃度を高め、リン過剰症を起こすといわれています。即席麺やスナック菓子、清涼飲料水、その他加工食品にリン酸塩が食品添加物としてよく使われているので、それらの摂取が多いと過剰症につながると考えられます。


リン過剰症でおきる可能性のある合併症
腎機能の低下、低カルシウム血症、骨強度の低下、高リン酸血症症、アテローム動脈硬化、脳卒中、心疾患、激しいかゆみ


不足:
リンは多くの食品に含まれているので欠乏症はまれです。但し、動物性食品の摂取が極端に少ない場合、豆類や野菜類、穀類に多く含まれるフィチン酸やシュウ酸がリンと結合して吸収を阻害し、欠乏する恐れがあります。


リン摂取欠乏でおきる可能性のある合併症
関節や筋肉の痛み、筋力低下、疲労、運動耐性の低下、心筋症(横紋筋変性に由来)、溶血性貧血、骨格筋症、骨強度の低下、クル病、低リン酸血症、
重度の場合筋力低下、昏迷、昏睡へ進行し、死に至ります。軽度の低リン酸血症が続くと骨がもろくなり、骨の痛み、骨折が起きます。

potassium (K)カリウム

・カリウムは細胞の栄養補給、心筋を含む筋肉の活動、生体内の水と塩のバランスの維持、神経内分泌系の機能に必要です。
・カリウムは私たちの体の約0.2%(体重当たり)で体内ではほとんどが細胞内液に存在しています。(細胞内液:細胞の中にある液)そして、細胞外液にはナトリウムが多く含まれていて、それぞれに一定のバランスを保っています。カリウムの働きは、血圧を下げる、筋肉や心筋の活動を正常に保つ、便秘への働きかけ、老廃物の排泄の手助け、腎機能障害の方は摂取量に注意などがあります。
・腎機能に障害がある場合、カリウムの取りすぎに注意が必要です。腎臓は体内のミネラルバランスを調節していますが、その調節機能が十分に働かず腎臓がカリウムを排出できなくなると体内のカリウム量が増え「高カリウム血症」となってしまうことがあります。腎臓病では投薬によっても高カリウム血症が引き起こされる場合があるため、医師の管理をよく守ることが大事です。
・また、カリウムを取りすぎていないのに高カリウム血症になる場合があります。これは多量のカリウムが細胞から急に放出されるようなときに起こります。衝突事故や外傷による多量の筋組織破壊、重度のやけどによってカリウムが血液に急に放出されて腎臓のろ過機能が追いつかず「高カリウム血症」になってしまします。普通の生活をしている健康な人が健やかに過ごすためにはしっかりとカリウムを取るようにしたいものです。
・毛髪へのカリウムの過剰な蓄積は、神経循環性ジストニア、神経症、高血圧、不整脈、膵臓糖尿病または前糖尿病、小腸疾患、セリアック病でしばしば記録されます。 また、新生物、筋力低下のある患者の場合にも登録できます。

過剰:
通常の食事でカリウムを過剰に摂取しても、腎機能が正常ならば余分なカリウムは排出されるので過剰症は発症はまれです。しかし、腎機能が低下しているときにサプリメントなどで多量に摂取すると過剰症を招くことがあります。また重度の外傷や火傷で筋肉細胞が壊れ多量のカリウムが血液に溶け出した場合も過剰症を招きます。また、減塩目的の製品として50%程度塩化ナトリウムを塩化カリウムに置き換えた食塩代用品がありますが、カリウムの過度な摂取は危険性があり、腎機能が低下している場合は特に危険です。


カリウム過剰症でおきる可能性のある合併症
高カリウム血症(不整脈を起こし、重症の場合は心臓が止まることもあり、非常に危険です。)、胃腸障害、吐き気、下痢、嘔吐、げっぷ、潰瘍ガン、鼻咽喉ガンのリスク増大


不足:
カリウムはミネラルの1種類であり、ナトリウムと共に作用して、細胞膜間での浸透圧調整をする働きがあります。また、カリウムは、筋肉の動きをよくしたり、ナトリウムの吸収を抑制し尿への排泄を促し、血圧の上昇を抑制します。普段の食生活でカリウム欠乏症になることは少ないですが、好き嫌いなどの偏った食生活などによってカリウム欠乏症を引き起こす事はあります。また、夏場に大量の汗をかきカリウムが汗と共に失われて起こる低カリウム症や下痢や嘔吐、利尿剤を長く服用してカリウムの排泄量が増えると脱力感や食欲不振といった症状が起こる場合がありますので注意が必要です。


カリウム欠乏症でおきる可能性のある合併症
低カリウム血症(筋力低下、けいれんや麻痺が生じます。心疾患がある場合には、不整脈を起こします。)、食欲不振、吐き気、神経障害、脱力感、無関心、不安感

selenium (Se)セレン

・セレンは非常に重要な超微量元素(生物の平均量は10-20mg)であり、いわゆる「生体毒素の抗酸化保護、肝臓、筋肉栄養、皮膚、髪、爪の形成の解毒」の調節に主要な役割を果たします。
・セレンは土壌中に存在し、一部の食品(全粒穀物、ブラジルナッツ、ヒマワリの種子、魚介類など)に天然に存在するミネラルです。セレンは体内では産生されませんが、甲状腺や免疫系が正常に機能するために必要です。
・セレンは、ガラス産業においてガラスの脱色、赤色ガラスやエナメルの製造にも用いられ、多くの化学反応の触媒として用いられます。セレンは太陽電池や光電池、現像トナーなどに使用されています。
・セレンを製造、加工、または商品に変換する産業で働く人々、またはその近くに住む人々は、大気中に含まれる高濃度のセレンに暴露する可能性があります。高濃度のセレンへの短期間の経口暴露は、悪心、嘔吐、下痢を引き起こすことがあります。大気中に含まれる高濃度のセレン元素または二酸化セレンに短時間暴露すると、気道への刺激、気管支炎、呼吸困難、腹痛を引き起こすことがあります。長期暴露は、呼吸器への刺激、気管支痙攣、および咳を引き起こすことがあります。
・髪の毛のセレンの高レベルは、血清と血液細胞、肝臓、心臓の筋肉、グルタチオンペルオキシダーゼ酵素の活性と相関しています。

過剰:
通常の食生活でセレンの過剰症はほとんどないいわれていますが、セレンは毒性が強く、サプリメントの誤用で過剰症が発症するとされています。摂りすぎると、爪の変形、脱毛、胃腸障害、肌荒れなどの症状が表れます。


セレン過剰症でおきる可能性のある合併症
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、脱毛、爪の脆弱化(爪が抜けるなど)、吹き出もの、皮膚炎、神経障害、知覚異常、疲労感、倦怠感、脱力感、肝障害、呼吸困難、体重減少、妊娠中は催奇形性、流産のリスク増大


不足:
セレンは抗酸化酵素の構成成分として、また甲状腺ホルモンを活性化する酵素の構成成分として、重要なミネラルです。セレンは魚介類、肉類、卵に豊富に含まれているため、日本では不足が問題となることはまずありません。ただし世界には、土壌に含まれるセレンが少ない地域があり、そのようなところでは克山病(心筋症の一種)をはじめとする欠乏症が起こることもあります。


セレン欠乏症でおきる可能性のある合併症
心疾患の一種であるケシャン病、男性の不妊症、疼痛、腫れ、関節可動域の低下、関節リウマチの一種であるカシン・ベック病、心筋症、筋力低下、更年期症状の増加、フケや抜け毛が増える、前立腺がん、肺がん、大腸がんのリスク増大

zinc (Zn)亜鉛

・亜鉛は最も重要な微量元素のグループに属しています。 それは、200以上の酵素システムの活性調節、若返り、T細胞免疫、膵臓による消化酵素とインスリン合成、肝臓によるタンパク質の合成、性ホルモンテストステロンの合成、髪や爪の成長、肌の再生 、CNSでの記憶タンパク質の形成、アルコール変換などに使用されています。
・亜鉛は大気、土壌、水中に存在し、すべての食品に含まれます。亜鉛化合物は、ビタミンサプリメント、日焼け止め、オムツかぶれ軟膏、デオドラント、アスリート用フットクリーム、にきび・うるしかぶれ用製剤、フケ止めシャンプーなどの成分として用いられています。亜鉛化合物は工業的にも広く使用されています。硫化亜鉛や酸化亜鉛は、白色塗料やセラミックの製造に使われるほか、ゴムの製造にも使われています。酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛は、木材の保存、織物の製造・染色などに使用されています。塩化亜鉛は発煙弾の煙の主成分でもあります。
・工業的環境、特に溶接による酸化亜鉛への暴露は、「金属ヒューム熱」を引き起こすことがあります。これはインフルエンザ様の疾患で、口の中の金属味、頭痛、発熱と悪寒、痛み、胸部圧迫感と咳の症状を伴います。

過剰:
亜鉛過剰症の報告は少なく、普通の食生活では起きづらいと言われています。ただ亜鉛を含んだサプリメントは多く流通しており、この様な製品を誤って多量に摂取した場合や用量用法を誤った場合に亜鉛過剰症はあるといわれます。亜鉛を過剰摂取した場合には、腸管での鉄と銅の吸収を阻害して鉄欠乏症や銅欠乏症を招くことが知られています。


亜鉛過剰症による急性亜鉛中毒でおきる可能性のある合併症
胃痙攣、悪心、嘔吐、めまい、発熱
貧血、膵臓の損傷、免疫障害、神経症状、下痢、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値の低下


不足:
亜鉛は体内で作ることはできませんのでバランスの良い食事で補う事をおすすめしますが、十分に摂取できない場合にはサプリメントなどを利用して補いましょう。妊婦が亜鉛を十分に摂取していない場合、胎児に先天性異常がみられることがあります。


亜鉛欠乏症でおきる可能性のある合併症
動脈硬化などの生活習慣病に類似した症状、成長期における成長障害(小人症)、二次性徴発育不全、傷の治癒の遅延、血糖値異常(糖尿病発症リスクの増大)、味覚・臭覚異常、皮膚炎(肌荒れ、ニキビ、乾癬、アレルギー性皮膚炎、腸性肢端皮膚炎など)、脱毛、爪の異常(白い斑点や線、割れる)、免疫力低下(風邪をひき易いなど)、学習能力の低下、ウツ病傾向、粗暴、精力減退、睾丸萎縮、生理不順、不妊

参考ミネラル

boron (B)ホウ素

・ホウ素化合物は、すべての植物の細胞壁で強化の役割を果たします。骨の健康をサポートする証拠はいくつかありますが、ホウ素が人間を含む哺乳類にとって必須の栄養素であるかどうかについては合意がありません。
・医学では、ホウ素化合物を使用します:ホウ酸、ホウ砂。 これらの化合物の次の効果が使用されます:防腐剤、消炎および抗腫瘍。
・ホウ素は骨粗しょう症、関節炎、骨フッ素症に治癒効果があります。 ホウ素は、条件付きで必須の免疫毒性要素に属します。 人体のホウ素の毎日の平均必要量は1〜2 mgです。
・生物学では、ホウ酸塩は哺乳動物では毒性が低く(食卓塩と同様)、節足動物に対して毒性が高く、殺虫剤として使用されます。
・ホウ酸は穏やかな抗菌性であり、いくつかの天然のホウ素含有有機抗生物質が知られています。
・ホウ素は必須の植物栄養素であり、ホウ砂やホウ酸などのホウ素化合物は農業の肥料として使用されています、それは少量でのみ必要ですが、過剰は有毒です。

cobalt (Co)コバルト

・コバルトは、正常な血液症や多くの酵素の活性化、中枢神経系の機能、自律神経系と甲状腺機能の調節、細胞分裂に必要な主要な微小要素の1つです。
・コバルトはヒトの健康維持に不可欠なビタミンB12の一部であるため、ヒトに有益です。コバルトは赤血球を増加させるため、貧血の治療薬としても用いられています。
・コバルトは、岩石、土壌、水、植物、動物に存在する天然のミネラルです。コバルトは、航空機エンジン、磁石、研削・切削工具、人工股関節、人工膝関節の製造に用いられる合金に使用されています。コバルト化合物はガラス、セラミック、塗料の色付けにも使用され、ほうろうや塗料の乾燥材として使用されています。
・コバルトが体内に取り込まれ過ぎると、健康に有害な影響が生じることがあります。高濃度のコバルトを含む空気を6時間吸い込んだ労働者では、呼吸困難が認められています。また、コバルト-タングステンカーバイドの硬質合金を扱っている最中にコバルトに暴露した人では、喘息、肺炎、喘鳴などの重篤な肺への影響が認められています。また、職場で高濃度のコバルトに暴露した人は、コバルトに対するアレルギーを発症し、喘息や皮膚の発疹を生じることが報告されています。

過剰:
通常の食生活でコバルト過剰症はほとんどないいわれています。コバルト中毒では以下の過剰症が発症するとされています。


コバルト過剰症でおきる可能性のある合併症
甲状腺機能低下症(糖質代謝異常により血糖値が上昇)、心不全、呼吸機能低下、血管拡張、聴覚神経の影響、甲状腺機能の低下、血圧の上昇、低下


不足:
コバルト欠乏症は、ビタミンB12欠乏症とほぼ同じで、悪性貧血(巨赤芽球性の大赤血球性の貧血)や知覚異常、しびれ感などの神経障害が発症します。最近では、睡眠遅延症候群、ガン、アルツハイマー症、動脈硬化症との関連が注目されています。します。最近の研究ではコバルトが、睡眠遅延症候群、ガン、アルツハイマー症、動脈硬化症との関連が注目されています。


コバルト欠乏症でおきる可能性のある合併症
悪性貧血(巨赤芽球性の大赤血球性の貧血)、知覚異常、しびれ感などの神経障害、全身の脱力感、疲労感、感覚の喪失

germanium (Ge)ゲルマニウム

・ゲルマニウム製剤は、腫瘍性疾患の患者の治療に使用されます。
・有機ゲルマニウムの中でも、唯一医薬品として認められているプロパゲルマニウムでは、ウイルス性のB型慢性肝炎に対する有効性が認められるものの、健康障害や死亡などの危険性についての警告文が付されており、消化器系の各種症状(腹痛、下痢、口内炎等)、うつ、月経異常、脱毛等の副作用があります。

lithium (Li)リチウム

・リチウムは、より高い神経活動の調節に関与し、免疫と水-飽和代謝に影響を与える超微量元素です。
・髪の毛中の高濃度のリチウムは、腎臓の排泄機能、ナトリウム代謝の異常、リチウム製剤の過剰摂取で記録される可能性があります。
・髪の毛中の低レベルのリチウムは、精神障害、腎臓病、アルコール依存症の子孫、免疫不全で登録されています。
・リチウム塩は、双極性障害やうつ病の予防と治療に使用されています。
・葉酸とビタミンB12はともに、利用に十分なレベルのリチウムを必要とします。葉酸およびビタミンB12は最適な脳機能に必要な重要な栄養素であり、いずれかのレベルが低いと、抑うつ、易刺激性、精神状態の変化、認知能力の低下、精神的および身体的体力の低下、および様々な神経学的問題を引き起こす可能性があります。
・リチウム暴露の増加は、悪心、下痢、めまい、筋力低下、疲労、放心状態を引き起こすことがあります。震え、頻尿、口渇、体重増加も起こることがあります。
・リチウムは天然に存在するアルカリ金属であり、食物から摂取され、体内にも微量に存在します。リチウムは、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ、電気自動車用の充電式電池にも含まれており、心臓ペースメーカー、おもちゃ、時計用の一部の非充電式電池にも使用されています。アルミニウム-リチウム合金は、航空機、自転車のフレーム、高速列車などに使用されています。炭酸リチウムは双極性障害の治療薬として用いられています。

nickel (Ni)ニッケル

・ニッケルは、多くの食品にみられる一般的な微量ミネラルです。ニッケルは、鉄の吸収を増やしたり、貧血を予防したり、弱い骨(骨粗しょう症)を修復するために体内で使われます。 髪の毛のニッケルの比較的許容されるレベルは5mkg / gharです。
・通常、高濃度のニッケルが生物に及ぼす影響は、アレルギー反応、貧血を表す場合があります。 ニッケルによる慢性中毒は新生物(肺、腎臓、皮膚)の発生のリスクを高めます。ニッケルはDNAとRNA代謝調節に影響を及ぼします。
・ニッケルが欠乏することはまれですが、皮膚の色の変化、ホルモンの不均衡、骨の成長異常などの兆候や症状がみられることがあります。ニッケル欠乏は、カルシウムやビタミンB12の代謝にも影響を及ぼすことがあります。
・ニッケルを含むイヤリングや他の宝飾品などが長期間皮膚に直接接触すると、ニッケルアレルギーになることがあります。最もよくみられる反応は、接触部位の発疹です。ニッケルは、硬貨、ジッパー、携帯電話、メガネフレームなど、日常的に使われる多くのアイテムにも含まれています。
・頻度は低いですが、ニッケルに敏感な人は、ニッケルへの暴露後に喘息発作を起こすことがあります。
・ニッケルは、ニッケル、ニッケル合金、またはニッケル化合物を製造または使用する産業によっても大気中に放出されます。また、石油火力発電所、石炭火力発電所、ごみ焼却炉などからも排出されています。ニッケル製錬所またはニッケル加工工場の労働者は、慢性気管支炎および肺機能低下を起こすことがあります。

気を付けるもの:ステンレス ・歯科矯正器具(ブリッジワイヤー)・豆(コーヒー、チョコ、ナッツ、大豆、小豆)

RUBIDIUM(Rb)ルビジウム

・ルビジウムは常に組織に存在します。 生物への過剰な蓄積は、生物の成長と発達に対する一般的な抑制効果を引き起こします。
・ルビジウムは生体および環境において注目されて来ませんでした。近年、以前には測定できなかった元素が測定可能となりました。ルビジウムもそのような元素の一つです。
・食事中ルビジウムが減ると、恒常性維持機能が働き、主に骨からルビジウムを動員し、必要な臓器へ運搬して濃度レベルを維持します。排泄は抑制されますが、特に尿からの排泄が低下します。そのようにして正常値を維持すると推定されます。従って、ルビジウムは必須であることは示唆されますが、その機能に関しては現段階では不明です。
・コーヒー、紅茶、果物、野菜、特にアスパラガスには多量のルビジウムが含まれ、家禽や魚にもみられることがあります。
・ルビジウムは経口摂取により中等度の毒性を示します。ルビジウムが発火すると、熱傷を起こします。ルビジウムは皮膚の水分と容易に反応して水酸化ルビジウムを形成し、目や皮膚の化学熱傷を引き起こします。
・ルビジウムは超微量ミネラルとして知られ、真空管内で微量ガスと結合して真空管から除去する材料であるゲッターとして用いられます。光電池や特殊ガラスの製造にも使われています。ルビジウム塩は、紫色を与えるためにセラミックや花火に使われます。

vanadium (V)バナジウム

・バナジウムは、炭水化物代謝、心血管系活動の調節に参加する微小要素ですが、生物に過剰に蓄積すると毒性作用を引き起こし、発がん性を含む可能性があります。 髪に含まれるバナジウムの比較的許容できるレベルは0.5 mkg / gです。
・過剰なバナジウムの蓄積は、気管支肺システムおよび上気道疾患、新生物の頻度の増加を引き起こします。
・バナジウムの推奨用量を確立するのに十分な科学的エビデンスはありません。糖尿病の実験的治療のためにメタバナジン酸ナトリウムまたは硫酸バナジルを服用している人に、悪心、軽度の下痢、胃痙攣が報告されています。バナジウム約13 mg/日を服用している人を対象とした研究でも、胃痙攣が報告されています。
・五酸化バナジウムを含む空気を吸い込むと、暴露後何日も続く咳を引き起こすことがあります。
・バナジウムは、土壌、水、および空気中に天然に存在するミネラルです。バナジウムは、耐食鋼、ばね鋼、高速度工具鋼の製造に使用されます。バナジウムの環境への放出は、産業発生源、特にバナジウムを多く含む燃料油や石炭を使用する製油所や発電所と関連しています。硫酸バナジルおよびメタバナジン酸ナトリウムは栄養補助食品に使用されています。

その他のミネラル

BISMUTH (BI)ビスマス

・生体内に過剰に蓄積すると、腎臓、中枢神経系、肝臓、皮膚、粘膜の状態に悪影響を与える可能性があります。
・科学文献は、ビスマスの化合物のいくつかは他の重金属(鉛、ヒ素、アンチモンなど)よりも摂取による人間への毒性が少ないことを示しています。おそらくビスマス塩の溶解度が比較的低いためです。全身貯留の生物学的半減期は5日と報告されていますが、ビスマス化合物で治療された人々の腎臓には何年も残留する可能性があります。
・鉛と同様に、ビスマス中毒は、歯肉上にビスマス線として知られる黒色の沈着物を形成する可能性があります。中毒はジメルカプロールで治療できますが、効果については不明です。
・ビスマスの環境への影響はよく知られていません。他のいくつかの重金属よりも生体内蓄積する可能性が低く、今後のさらなる研究が望まれます。
・医学では、収斂性と抗菌効果のあるビスマス化合物(コロイド状硝酸ビスマス、サリチル酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、亜硝酸ビスマス)または防腐剤として使用します。 生体基質(尿、血液、髪の毛)をテストすることにより、生体内のビスマス代謝を評価することが可能です。

GALLIUM(Ga)ガリウム

・ガリウムの生物学的役割は知られていませんが、代謝を促すことが示されています。
・硝酸ガリウムは高カルシウム血症の治癒に使用され、破骨細胞の活動を抑制します。
・ガリウム中毒では、中枢神経系の影響、肝臓と腎臓の構造変化、血清中のカリウムとナトリウムの含有量の強い変動、胃腸管粘液の影響などの影響が記録される可能性があります。
・ガリウムは超微量(0.01-0.06 mkg / g)で生物に含まれています。ガリウム(III) イオンは生体内で鉄(III)イオンと同じように振る舞うため、鉄(III) イオンが操作する生体反応に相互に作用して局在化します。この性質を利用して、疾患推定の検査であるシンチグラムにガリウム塩が使われています。
・昨今では歯科用充填材としてガリウム合金が使用されています。

gold(Au)金

・コロイド溶液として、関節炎の治療や放射性同位元素の診断に使用されます。 また、ウイルスやバクテリアに対する防腐作用もあります。
・成人の生物には約10mgの金があり、この元素の約50%が骨に蓄積されています。 金の元素状態を定義するために、さまざまな生体基質が使用されます(髪の金含有量の評価)。
・金はフリーラジカルの排除に役割を果たす可能性があります。

PLATINUM(Pt)プラチナ

・食品と一緒に、生物は1日あたり1 mkg未満のプラチナを消費し、その0.5%が吸収されます。
・プラチナ化合物による慢性中毒は、大量の鼻炎、激しい呼吸、くしゃみと咳、結膜炎、皮膚の発赤と剥離、イラクサ発疹、息切れを特徴とする職業病(プラチナ症)の発症をもたらします。
・金属は無害ですが、白金塩はヒトの健康に有害なことがあります。聴覚障害、骨髄や腎臓の障害、がん、DNAの変化を引き起こすことがあります。白金塩は腸の損傷やアレルギー反応も引き起こします。短期間の暴露は、咽頭、鼻、目への刺激を引き起こすことがあります。
・プラチナは宝飾品に広く使用されています。
・プラチナ触媒は、肥料、プラスチック、合成繊維、薬物および医薬品を含む化合物を製造するためにも使用されます。プラチナはほとんどの触媒コンバータに含まれ、その他の自動車部品にも使用されています。

silicon (Si)珪素(シリコン)

・シリコンは結合組織の重要な構造要素です。
・毛髪中のシリコンの含有量が高いことは、尿路結石症、骨軟骨症、関節症、腎臓、毛髪、爪、気管支および肺の疾患に対する感受性を伴う水塩代謝の軽度の異常に関係している可能性があります。
・毛髪中のシリコンの含有量が少ないことは、結合組織の弱さ、毛髪、爪、皮膚、気管支および肺、血管(アテローム性動脈硬化症、静脈瘤)、関節の異常に関係している可能性があります。
・シリコンは結合組織の重要な構造要素です。

silver (Ag)銀

・薬は、銀の殺菌作用、抗酸性作用、収斂作用を使用します。 銀をベースにした薬は、侵食、潰瘍、チャップ、過度の肉芽組織、急性結膜炎、トラコーマ、尿道洗浄などの外用薬として使用されます。人体の銀含有量の評価は、尿、血液、髪の検査結果に従って行われます。
・硝酸銀や酸化銀などの銀化合物を比較的高濃度に含む粉塵に暴露すると、呼吸障害、肺や喉への刺激、腹痛を引き起こすことがあります。これらの影響は、硝酸銀および酸化銀の化学製造施設の労働者において認められています。
・銀化合物との皮膚接触は、発疹、腫れ、および炎症などの軽度のアレルギー反応を引き起こすことがわかっています。・銀は禁煙を補助するトローチやガムにも使われます。
・銀は銅、鉛、亜鉛、金の副産物として多く生産されます。
・銀は、宝飾品、銀製品、電子機器、および歯科用充填材の製造に用いられます。また、写真の作成、ろう付けに用いる合金やはんだ、飲料水やプールの水の消毒、抗菌剤などにも使用されています。
・活性炭の抗菌に銀イオンが使われていますが、これらを日常的に摂取することでの健康被害が懸念されています。

THALLIUM(T)タリウム

・タリウムは、さまざまな酵素システムの機能に影響を与え、それらを阻害し、タンパク質合成を防ぎます。有益な証拠は、毛包の形態学的研究です。暗い色素沈着は、タリウム中毒の4〜5日後に記録されます。
・タリウム暴露は、神経系、肺、心臓、肝臓、腎臓に影響を及ぼすことがあります。一時的な脱毛、嘔吐、下痢も起こることがあり、多量のタリウムに短期間暴露すると死に至ることがあります。
・タリウムは半導体や赤外線機器に使われ、ガラス製造にも少量使われます。また、タバコの煙に含まれ、花火、顔料、宝飾品に使われることがあります

曝露による代表的な症状

• 脱毛
• 心不整脈
• 神経学的症状

tin(Sn)スズ

・スズは中程度の毒性作用を持つ重金属グループに属し、人体に有害な影響を与える可能性があります。
・生体内のスズの過剰は、食欲の低下、口の中のスズの味、胃の痛み、下痢、吐き気を引き起こす可能性があります。
・スズは、以前、トリブチルスズ(有機スズ化合物)として、船底用の塗料に使われていました。トリブチルスズはオビソゲンです。これが海の生態系異常の原因と考えられて以来、主要国では使用禁止になっていますが、日本では、まだ規制されていません。
・スズは半減期が長いため、小さな魚介類から大きな魚介類へと生体濃縮され、最後は人体に至ります。スズは海洋汚染のみならず、土壌汚染にも関係しています。
・また、ハンダ(鉛とスズの合金)、殺鼠剤、農薬、デザイナーの革製バッグ、塗料、化粧品、歯磨き粉、木材防腐剤、日本酒、酒杯、食品のプラスチック製パッケージなどにも含まれています。
・無機スズ化合物に短期間大量に暴露すると、皮膚および目への刺激、呼吸器への刺激、消化管への影響、神経障害を引き起こすことがあります。神経障害は暴露してから何年も持続することがあります。大量に摂取した後に死亡した症例も報告されています。
・有機スズは内分泌かく乱物質であり、オビソゲン(身体の恒常性を乱し肥満の原因となる化学物質)でもあると考えられています。
・スズには多くの用途があります。スズでコーティングされた鋼でできたスズ缶など、腐食を防ぐために他の金属をコーティングするのに使われます。塩素、硫黄、または酸素のような化学物質との組み合せは、無機スズ化合物(塩化スズ、硫化第一スズ、酸化スズ)と呼ばれ、歯磨き粉、香料、石鹸、食品添加物および染料に使用されます。

TUNGSTEN(W)タングステン

・タングステン粉塵の慢性的な蓄積は、通常の症候群の重金属病または黒肺病の発症を引き起こす可能性があります。 最も頻繁な症状は、咳、呼吸障害、アトピー性喘息、肺の変化です。
・タングステンおよびその合金は、電球フィラメント、X線を発生させるX線管の部品、化学反応を促進する触媒、高速度工具、タービンブレード、レコード針の鋼材成分、溶接電極、ジャイロスコープホイール、平衡錘や釣り用の重り、ダーツ、ゴルフクラブに使用されています。

ZIRCONIUM(Zr)ジルコニウム

・ジルコニウムの暴露によって、気道、鼻および喉の粘膜、皮膚および目への刺激を生じることがあります。長期にわたる慢性暴露は、肺水腫および皮膚炎を引き起こすことがあります。
・急性吸入中毒で急性肺炎が発症し、気管支の重度の炎症と上皮のくぼみとして現れます。
・ジルコニウムは、写真用閃光電球や手術器具、テレビ用ガラスの製造、電子真空管からの残留ガスの除去、合金、特に鋼の硬化剤として使用されています。紙・包装産業においては、耐水性と強度を目的とした表面コーティングにジルコニウムが使用されています。

sulfur(S)硫黄

・硫黄ミネラルですが、単独ではなく「システイン」というアミノ酸に含まれています。
・硫黄の健康効果は、薄毛を予防する、肌を健康に保つ、爪を健康に保つ、体内の有害ミネラルの解毒作用、肝臓の胆汁分泌促進、血中のコレステロール調整、アレルギーの原因となるヒスタミンの血中濃度の調整、ビタミンB1と共に糖質・脂質をエネルギーに変えるサポートなどです。
・硫黄は、たんぱく質の一種であるメチオニンやシスチンなどの含硫アミノ酸の構成要素であり、軟骨や骨、皮膚、髪、爪などをつくる働きがあります。また、硫黄はビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素として働き、糖質や脂質の代謝に作用しています。
・その他にも硫黄は細菌感染に対する抵抗力をつけたり、肝臓の胆汁の分泌を刺激し、ヘモグロビンの形成とコラーゲンの合成に必要な血液を消毒します。

過剰:
硫黄は食物から摂取している限り過剰症はないとされています。メチオニンを含むサプリメントなどで過剰に摂取すると、以下の症状が出ることがあるとされています。


硫黄過剰症でおきる可能性のある合併症
動脈硬化、血中のホモシステイン濃度を上昇させることによる悪心、嘔吐、めまい、嗜眠、低血圧、興奮、血中葉酸濃度低下、白血球増加、尿中へのカルシウム排泄促進


不足:
硫黄は、たんぱく質を豊富に含んだ食品を摂っていれば、不足することはありません。また、通常の食生活では、硫黄欠乏症の心配もありません。硫黄の解毒作用がなくなると、皮膚の疾患だけでなく、体内の有害ミネラルが排出されなくなるので、肝臓への負担が大きくなり、肝疾患のリスクも高まります。


硫黄欠乏症でおきる可能性のある合併症
ニキビ、水虫などの皮膚炎、吹き出物が出やすくなる、爪がもろくなる、脱毛、皮膚炎、しみ、、抜け毛、関節が弱る、肝機能低下、動脈硬化、心臓病、脳血管障害、高血圧

cholne  コリン

・コリンには、ビタミンに似たような働きやビタミンを助ける働きがあります。体内に入ると細胞膜や神経組織を構成するレシチンの材料になります。
・コリン(Choline, Cholin)は、循環器系と脳の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素です。
コリンは、脂質代謝を促して体脂肪の分解を助け、コレステロール値を減らす働きがあります。高血圧の予防、脂肪肝の予防、コレステロールの抑制など。
・日本の食事摂取基準では摂取量は決められていませんが、コリンは脳の発育に必要な栄養素であるため、海外では目安量が決められています。ヨーロッパでは、コリンはすでにいくつかの有用性を認められているようです。
(実際、食品に関連するリスク評価、安全性について科学的助言を行っている欧州食品安全機関(European Food Safety Authority=EFSA)には、コリンの有用性の認可を求めて25件もの申請が出されている(2015年8月現在)。そのうちホモシステイン代謝、脂質代謝、肝機能への寄与の3件については有効だと認められているため、コリンを含む製品は普及していると考えられる。)

Carboniferous  石炭系

・日本で私たちが使っているエネルギーの約22%は石炭です。世界全体では、さらに石炭の割合が高く約25%をしめています。世界で使用されるエネルギーの量はこれからも大幅に増加し、使われる石炭の量も増加すると予想されています。
・サードアイで、環境からの負荷にて「大気汚染」が示され、ミネラル一覧にて「carboniferous」が表示された場合は、製鉄用のコークスの原料になるためのその粉塵によるものであったり、石炭火力発電による大気汚染も原因のひとつである可能性があるでしょう。
・火力発電所から大気中に排出されるSO2(二酸化硫黄)やNOx(窒素酸化物)は、粒子状物質(PM)生成の原因となる。さらに、NOxはオゾン濃度を増加させる。PMとオゾンは、呼吸器官および心臓血管の疾患の原因となる。
・石炭火力発電所からのSO2とNOx の排出は、現在インドネシアが最大で、タイと日本がその後に続く。石炭発電からのPMの年間平均増加は、人口過密地域周辺で最も大きくなっている。特に、ハノイとジャカルタでは顕著である。オゾンの増加は、インドネシアのスマトラ上空で最大を示しており、タイやベトナムでも高い数字となっている。
・石炭はセメント、紙・パルプの製造にも使用されており、石炭から作られるタールを利用した化学製品、さらに化学反応を行い医薬品、染料、プラスチック、炭素繊維(宇宙船、航空機材料、釣り竿、ゴルフのクラブ他)なども作られています。

参考:
https://www.kikonet.org/wp/wp-content/uploads/2017/05/20170427_Burden_of_disease_Pro.Jacob_.pdf
https://www.nedo.go.jp/content/100079778.pdf
https://pps-net.org/column/19068